「東京女子図鑑」を観て思うこと…
今、アマゾンプライムビデオで配信中のAmazonオリジナルドラマ「東京女子図鑑」が面白いです!
水川あさみさん演じる主人公の綾は、地方から上京した上昇志向の高い女性で、年齢や仕事、立場など環境の変化につれて成長していく様を描くストーリーです。
キャリア志向の高い既婚女子の妊娠・出産への葛藤
主人公の綾が友人達との食事会の席で、「子供は不要」だと豪語する友人達の発言があり、子供を持つ女性への批判が飛び交うシーンがありました。
確かにその彼女達にとっては「子供を持たない人生」が現実の生活です。
仕事で地位を築いて、稼いで、趣味やステイタスにお金をつぎ込んで、
それは一見幸せそうに見えるが、
綾は「それは彼女達の本心」ではないと言っていました。
私もちょうど十年前、職場の上司や先輩で、結婚していたり彼氏もいるのに「子供を持つチャンスはない」とキッパリおっしゃってた女性が身近にいました。
一般職の女性でも管理職へと昇格できる制度、定年まで働ける恵まれた環境、60歳で定年されたロールモデルとなる女性のたくさんいるので、1986年に制定された男女雇用機会均等法の申し子だと言っても過言ではありません。
また、派遣社員として働いている女性で、マンションを一人で購入した人も何人か知っています。
そういった生活やステイタスの向上が、仕事へのモチベーションに繋がるのも確かです。
もちろん、結婚や出産を機に退職を余儀なくされたり、
育休から復職後、キャリアを目指さず時短勤務に変更される女性が多くいるのも
事実です。
そういった多様な女性の人生がある中、特に自立した女性が多い環境で仕事をしていた私にとって、たちまち子育てという環境に一変したので、そのギャップに戸惑いました。
一般的に専業主婦が多い幼稚園児の母親という立場を経験して、自分のアイデンティティはどこへあるのやら・・・これまで自問自答をしていました。
アラフォーとなって、ようやくその答えが見つかりつつあります。
アイデンティティは過去の自分の経験にあり、子供との未来がある
このドラマの中で、主人公の綾が旦那さんと話している会話の中で、気になったセリフを抜粋してみたいと思います。
綾「女が40近くなると、勲章をぶら下げたくなるもんだと思うの。
他の人より優れているものを見つけて自慢するってゆうかさ、
自分のキャリアだったり、容姿だったり、出身校だったり、
趣味とか、特技とか…、アイデンティティの確認って感じ。」
綾「(子供の自慢ばかりする友人のことについて)
自分の自慢には付き合えるけど、
自分に何も自慢するものがないからって、
子供の自慢ばかりされてもさ…、(あきれ顔)
何か哀しくない?」
綾の夫「何が?女に子供以上の勲章ってあるの?」
綾「・・・」
この会話の中から読み取れることは、「女性は40を迎えるまでに何をしてきたのか?」と過去の経験や経歴がものを言うと言っているのではないでしょうか。
たとえ、これまでと違った子供を中心とした世間の中に入っても、自分がブレずにいれば、それはアイデンティティが確立されたと言っても良いと思います。
もちろん、子供との歩みはまた別の話で、未来への希望だと思うのです。
子供の事をさも自分の成功のように自慢げに言ってしまうのは、いかがなものかと…。
将来、子供に手がかからなくなった時、自分に何が残っているのか、そこが勝負だと思います。
いろんな角度から、分析しながらドラマを楽しんでますが、面白いです。